詰め所にたどり着いた時には、アンナ勢は半数まで減っていた。
追撃してくるスーレ勢をかわしながらなんとか建物内まで駆け込む。罠が張っていなかったのは僥倖だったのだろう。人数が減ったため、詰め所にはなんとか全員が入りきれたのだ、ここに罠があったら全滅していた可能性もある。
しかし建物の中に入ったとはいえ、ほっと息をつく間はなかった。一足先に中に入っていたシルヴァンエルフたちは壁側に立ち、次々と弓矢を構えている。よく見ると四方の壁にはスライド式の細い窓があったのだ。おそらく敵に囲まれた時に抵抗できるようにするためだろう。
高さは三段階ある。最も低いものは膝をついた状態で弓が引けそうだった。高いものは立った状態で使えるだろう。それとその間の高さのものものがある。
窓を開け、互い違いになるように構える。
後から入ったシンダールたちも、彼らのやりかたに倣った。
細かな指示など必要ない。
戦場では一瞬の躊躇が生死を分ける。その時その場で何をする必要があるか見極めることは、兵士であるなら誰にでも求められる能力だった。
だが攻撃は指示があるまでは行わない。敵を引きつけるのか、蹴散らすように攻撃を仕掛けるか、戦いの流れを決めるのはあくまでも将官なのだ。
そのアンナ勢大将たるオロフェアは窓の隙間から外の様子を眺めていた。
常には穏やかな顔に厳しい表情を浮かべ、どのような動きも見逃すまいとしている。
ピリピリとした緊張感が建物全体に満ちた。
オロフェアの号令一つで幾本もの矢が空を切り裂くだろう。とはいえ敵はこの森を知り尽くしている警備隊長サンディオンが大将のスーレ勢だ。この攻撃が彼らに対してどれほどの痛手を与える事ができるのかは未知数だった。
行動不能となったシリンデを床に降ろしたスランドゥイルは、父の見やっているのとは反対方向に目を向けた。
隙間からは木漏れ日の美しい森の姿しか見えない。模擬演習とはいえ、命のやり取りをしている最中とは思えないほどのどかな光景だった。
「こないな」
オロフェアが呟く。
タルランクが答えた。彼はオロフェア、スランドゥイルとはまた別の方向を見張っている。
「時間稼ぎをしているのでは? スーレの残数がどれほどかはわかりませぬが、我らより多いのであれば、我らを足止めするだけで、彼らの勝ちとなりますからな」
「だがヤンタ勢もいる。スーレの敵は我らだけではない」
スランドゥイルは前を向いたまま言った。
「シルヴァン諸君に少々尋ねたいのですけど――」
シリンデが挙手をするように軽く手をあげる。
「行動不能者にも発言権はあるますか? 駄目ならばこのまま沈黙していますが」
小隊長の一人が答える。その顔には微苦笑が浮かんでいた。
「自力で動けぬほどの重症を負っていても、気力を振り絞って話をしようとする者は珍しくないでしょう。駄目と言い切れるものはここにはおりますまい」
「では遺言という事で話させてもらいます」
日が暮れるまで、私は瀕死の重傷者ですからね、と口調に笑みを交えてシリンデは言った。
「さっきから気になっていたんですが、私たちを攻撃してきた隊は誰がまとめているのか突き止めた方が良いと思うんです。ルールにあるでしょう。大将と副将が捕獲されるか行動不能になればそのチームは負けだと。もしも外にいるスーレ勢が大将でも副将でもないものに率いれられているのだとしたら、こうして篭っているのは時間の無駄でしかありません。味方に多少の損害が出ようともここから移動して、大将なり副将なりのいる隊を狙った方がいい。逆に将がいるのであれば、その者さえ討ち取ってしまえばいいのです」
頭を叩くのは戦術の基本だ。シリンデはそれをやろうと言っているのだ。
「言うのは簡単だがな。実際向こうはやり手だぞ。いつかは外へでなければいけなくなるだろうが、どうやって出るんだ? 誰の姿も見えないが、おそらく囲まれていると思うんだが」
よどみなくしゃべる瀕死の重傷者の提案に、スランドゥイルは渋い顔になった。
「まずは確認だな。外にいる者たちを率いているのは誰か、見た者はいるか?」
オロフェアは全員に尋ねた。
しかしはかばかしい答えは返ってこない。総合すると、全員が目深にフードを被っているので、個人識別ができないということだった。大将、副将であろうと、特別他の者と変わった装束を身につけているわけではないという。
敵の目をかく乱する狙いもあるのだろう。誰が将なのかわからなければ、相手にしなければならない側としては数打つしかなくなるのだ。
この戦いはスーレが圧倒的に有利なのだと、ようやくスランドゥイルは理解した。
森に精通した警備隊長が大将を務めているということだけではない。
女性であるエレナは身体つきから、そして自分は金髪という目立つ特徴からそれと知られてしまうのに対し、サンディオンとアスガール――彼は警備隊の中隊長をしているということだった。マキリオンがエレナの副将を務めることになったため、抜擢されたと聞いている――は味方の中に溶け込んでいる。
(エレナはどうしただろうか)
ふと無謀な伯母のことを思い出したことで、先ほど起きた騒ぎに胸がざわめく。
スーレの分隊の一つとヤンタ勢がやりあったのではないかということだった。
彼女は無事に逃げおおせたのだろうか、それとも捕獲か行動不能になったのだろうか。
女の身で戦いに参加するなど、狂気の沙汰だ。それが演習であってもだ。
こんな荒っぽいことに加わって、怪我をしないとも限らないのに。顔や身体に傷が残ったらどうするつもりなのだ……。
「――しかないか。スランドゥイル、お前はどう思う?」
父に問われてスランドゥイルは我に返る。
仮にも敵軍の将の安否に気をとられ、自軍の将の話を聞いていなかったとは不覚だった。
「――申し訳ありません、父上。もう一度話していただけませんか」
叱責を覚悟でスランドゥイルは頼んだ。適当に返事をしても聞いていなかったことはすぐに知られてしまうだろう。情けないが、ここは正直になった方がいい。
オロフェアは怪訝そうな口調で聞き返した。
「どうしたんだ。なにを考えていた?」
「この状況を打開できるような案ではございません。そうであれば良かったのですが」
背後で父が眉を顰めたらしい気配が伝わってくる。スランドゥイルは穴があったら入りたい気分になった。
ありがたいことに、オロフェアはそれ以上追求してこなかった。ただ一言、気を抜くなとだけ強く釘をさされる。
スランドゥイルはもう一度謝罪した。
オロフェアは軽く頷くともう一度同じ話をする。彼は作戦を考えていたのだ。かなり無茶なものではあったが。
しかし不利な状況に置かれている身としては、文句など言えなかった。
鳥の囀る声が聞こえる。
アンナとスーレの小競り合いで飛び去っていた彼らが戻ってきたのだ。太陽が進み、木漏れ日の落ちる場所が徐々に移ろう。
ざわり、ざわりと風が枝葉を揺らし、森は静けさを取り戻した。
「Herio!」
空を切り裂くような掛け声とともに一斉に矢が放たれた。焦りのような気配が周辺から起きる。
また騒ぎなの、と不満げに鳥達が再び飛び立った。
「herio!herio!」
幹の影から、枝葉の隙間から、応戦する矢が放たれる。詰め所の壁に当たり、染料が弾ける衝動音が間断なく続く。時折隙間から入り込み、運悪く戦闘不能となる者もでた。
スランドゥイルはさっと後方に目をやる。オロフェアが頷いた。出撃の許可が出た。
「行くぞ」
鋭く低い声で告げる。扉が開き囮となる一群が駆け出した
『このままここにいてもジリ貧になるだけだ。だから一発逆転の勝利を狙う』
オロフェアの立てた作戦が始まった。
『まずは相手方の動揺を誘い、こちらの狙いをぼかし、牽制するために攻撃を仕掛ける』
ここが詰め所なのは助かった、矢のストックがあるから、と彼は笑った。
攻撃を仕掛けるまでは時間がかかった。矢じりを金属製の本物から演習用の染料を詰めたものに取り替えなければならなかったからだ。その時間は敵方にとってみれば焦らされていると取られただろう。それは副次的なものだったが、こちらにとっては悪くない話だった。なので心置きなく作業をした。
すべての準備が整ったので、オロフェアは攻撃開始の掛け声をかける。
主戦力となる籠城組が矢を放つのを緊張した面持ちで見つめながら、囮組は静かに自分たちに示される行動開始の合図を待った。
囮組にはスランドゥイルも参加していた。副将である彼が混じることにオロフェアも副官たちも難色を示したが、頑として引き下がらず、なんとか参加権を得ることができた。
『こちらの方が防御の点では上だ。敵は浮き足立つだろう……多少だとしても。その期に乗じて囮が外で出るんだ』
マントを目深にかぶり、スランドゥイルも駆ける。建物に守られたオロフェアたちよりも狙いやすいと、スーレの攻撃がこちらに向かった。
降り注ぐ矢の雨。それでも動き回る的を仕留めるのは難しく、倒れた味方は少数のようだった。
『攻撃はこちらが引き受ける。反撃をするなとは言わないが、まずはこの近辺を離れることを考えてくれ。皆それぞれ違う方向に、息の続く限り走るんだ』
スランドゥイルは走る。時折足元の近くに、進むわずか先に、矢が突き刺さった。油断は少しもできない。
『追撃はあるだろうが、それについては各自で対処してくれ。おそらくそれほど深追いはされないだろう。スーレが三隊に分かれたことを考えれば、これ以上の勢力の散逸は避けたいはずだ』
幸いなことに自分には追っ手はかかっていないようだ。囮にはアンナの残数の三分の一を使っている。全員を追いかけるのは難しいのはわかっていた。
それでも副将である自分がいると知られたら放ってはおかれなかっただろう。
『スーレの攻撃範囲から逃れたら地に伏せろ。そして行動不能者の振りをして、ゆっくりと移動、スーレを囲い込め』
矢の追撃が届かなくなったことを確認すると、スランドゥイルは低い藪を飛び越え、しゃがんだ。
彼は詰め所を飛び出す前にシリンデとマントを交換している。他の囮役たちも染料を振り掛けたり、踏みつけてくたくたになるようにしたりと、行動不能者のように見えるような細工をしていた。地面に寝転がっていたら、本物と偽者の区別は簡単にはつくまい。
『ああ、そうだ。右手の甲は何かで隠すか汚すようにしておくのを忘れないように。行動不能者の印がついていなければ、不審に思われるだろうからな』
そこでスランドゥイルは詰め所を出る前に中で見つけた包帯を手に巻いた。その上から染料を振り掛ける。怪我をしているような感じに見せかけようとしたのだが、染料は血の赤というには鮮やか過ぎて、不自然な感じは隠せなかった。しかし行動不能の印をつけるわけにはいかない。
なんでも以前、自分で行動不能の印をつけて敵の目をかく乱しようとした者がいたのだが、紛らわしいという事で禁止となったのだ。なんでもありでも、やはり例外はあるらしい。
『囮の役目は複数ある。敵の目をかく乱する事、情報収集……特に誰が隊を率いているか、どのような策を講じているのかを知る事、だ。もしあのスーレ隊にサンディオンもアスガールもいないのであれば、あの隊と真っ向から戦うのはやめ、この場を離れる算段を取る。将がいた場合、矢を二本、天に向かって放ってくれ。いなければ一本だ。その間、奇襲的に戦うことは裂けられないだろうが、向こうは一箇所に固まっているわけではあるまい。端の方にいる者から徐々に切り崩してゆくんだ。』
そうは言っても囮たちが見つかったら、人数からして彼らに勝ち目はない。そうならないようにあくまで静かに、効率よく行動する必要がある。
そろそろと進み始めたスランドゥイルは、ふと視線を感じて目を上げた。
そこには木の枝に座ってこちらを見つめる瞳があった。
ぎくりと身体を強張らせたが、それはスーレ勢の者ではなくて、審判だった。壮年の男だったが、警備隊は男が全員所属しているわけではない。彼は非軍属の一人なのだろう。
自分に気がついたことに気付いた男は、口の動きだけで頑張れ、と言った。
スランドゥイルは小さく指を上げるだけで答える。
本当に審判はどこにでもいるものだ、と内心苦笑しながら。
上からの光景はさぞかし間抜けだろうと思いながらも、スランドゥイルは腰を落とした状態でゆっくりと進んだ。不用意に小枝などを踏まないように、足を置く場所に細心の注意を払う。
しばらく行くと前方の茂みがうごめいた。
見つかったかと構えるも、ぬっと顔を出したそれに、思わず目が丸くなる。
「……脅かすな」
出てきたのは、野うさぎだった。向こうもスランドゥイルに驚いたらしい、黒くて丸い目をひたっとこちらに向けてきた。
すぐに逃げると思っていた野うさぎは、興味津々とスランドゥイルに近付いてくる。エルフは性質の良い獣には好かれやすいとはいえ、状況が状況なので対応に困った。このような無力で小さな獣を邪険に扱えないが、かといっていつ敵に見つかるかわからないので相手をするわけにもいかない。
「すまないが、今は手一杯なので、お前と遊んではいられないのだ。わずかな物音も命取りになってしまうのでな」
野うさぎだけに聞こえる声で、スランドゥイルは囁いた。それは長い耳をぴくりと動かしただけで、その場に留まっている。
「……それとも手伝ってくれるか? ……無理だろうな、そのような小さな身体では。踏み潰されかねない」
自分で言ったことがおかしくて、スランドゥイルは笑みを浮かべた。野うさぎはくるりと背を向けると茂みの中へ戻っていった。
ほっとしながら再び先へ進む。しかしさほど行かないうちに今度は小鳥が目の前を横切っていった。ヒバリだった。
ヒバリはスランドゥイルの肩に止まると、調子よく話し出す。
「やあやあ、エルフの君。金色の美しいお方よ、何事かお困りでしょうか。わたくしにお手伝いできることがありますかな?」
鳥は流暢に森エルフの言葉を使った。音を出すことが得意な鳥達は、自分たちの近くにいるものの音を真似られるものが多いのだ。ここは森エルフたちの住んでいるところなので、彼らの言葉を覚えたのだろう。ドリアスにいた鳥達はシンダール語を使っていたものだ。
「助けは喉からでるほどほしいが、なぜ私が助けがほしいと思っているのを知っている?」
「簡単なことでございますよ。さきほど、野うさぎの若者が、わたくしに向かってついて来いと足を踏み鳴らしましたのでね。あの若者とわたくしは父や祖父や曽祖父や、その前の前の前、数え切れないほど前からこの辺りに巣を作っておりまして、それで顔見知りなのでございます。とはいえ、うさぎは滅多に鳴きはしないので、何を考えているのかいまいちわかりかねますのですが、まあ、ただごとでない気配がいたしましたので」
「ふむ……さっきの野うさぎか」
どこでどういう繋がりがあるのかわからないものだ、とスランドゥイルは感心した。しかし野うさぎとヒバリの手助けを受けたところで何ができよう。そう口を開きかけたとき、ひらめくものを感じた。
この演習のルールは、基本的になんでもありなのだ。
「ヒバリよ、そなたはこの先にいるエルフ達の近くまで飛んでゆけるか?」
「もちろんです」
「顔を見たら、誰が誰かわかるか?」
「それは……わかる方はわかりますが」
自信がなさそうにヒバリは首をひねった。
「警備隊の隊長や中隊長なら?」
「ああ、それならばわかります。彼らはよく遠出をしますからね。わたくしも何度か姿を拝見いたしております」
「では……」
スランドゥイルは期待を込めて言った。
「この先に、エルフの一団がいるはずだ。その一団を率いているのは誰か、私は知りたい。しかし私たちは模擬演習の最中で、彼らとは現在敵対関係にあるのだ。だから私がこのことを知りたがっていると向こうに知られたくない。秘密を守りながらこの役目を果たせるか?」
「やってみましょう。しばしお待ちを」
飛び立とうとヒバリは翼を広げる。
「ちょっと待ってくれ」
スランドゥイルは呼び止めた。
「どうなさいました?」
「いや……この演習は度々行っているということだが、そのことをそなた達は知っているのか?」
「もちろんでございますよ。しかしわたくしどもにとってはいつも急に始まりますので、毎回驚かされてしまいます。こればかりは慣れませぬなぁ」
ヒバリはぼやいた。スランドゥイルは苦笑する。
「それはすまない。今後は配慮するよう、エレナに伝えておこう。しかしそなたたちのように機動性にすぐれ、我らと言葉を交わせるものたちの力を森エルフたちは借りないのだろうか?」
鳥達をはじめとする森の獣たちの力を借りられれば、戦力としては期待できないものの、情報を得るという目的には大いに役立つはずだ。それをしていないというのならば、暗黙の了解のようなものがあるのかもしれない。
ヒバリは軽く首を傾げた。
「わたくしは初めてですが、以前に手伝ったことのあるものはいたと記憶しております。しかし頻繁にあることではないでしょう。わたくしどもにできることは限られておりますゆえ」
そのようなものか、とスランドゥイルは軽く頷いた。だが例外事項に属することではないのであれば、遠慮することはない。基本ルールたる『なんでもあり』に自分も従うまでだ。
「呼び止めてすまなかった、行ってくれ」
「では、のちほど」
軽い羽音をさせてヒバリは飛んでいった。その小さな姿が見えなくなるまで、スランドゥイルはじっと眺めていた。
あとがきは反転で。
後半、いきなりファンタジックな展開に(笑)
いや、もともとファンタジーだけど!
ふと思ったのですが、ミドルアースの鳥獣類には
1、共通語(?)が話せる種族と、
2、自分たちの種族の言葉しかしゃべれないけど他種族と意思疎通ができる種族と、
3、他種族と意思疎通はできないけどなにを言っているのかは理解できる種族と、
4、他種族のことはまったくなにもわからない種族
の4種類がいるような感じですね。
例をあげると、
1はホビットの冒険では大鷲一族と大ガラスのロアーク。ビルボやドワーフたちの理解できる言葉を話していました。
2は同じくホビットの中でツグミ。普通の言葉はしゃべれなかったけど、バルドは鳥の言葉は理解できていたこと。
3は指輪二部でアロドを借りたレゴラスが激しやすい性質であるにもかかわらず口で命令するだけで従うようになったっていうエピソードで、これはレゴラスの言うことを理解して、尚且つ従っていいと判断したということではないかと。あ、追補編になるけど、エオルとフェラロフもこの例に入りますね。
んで、4つめの何もわからない種族というのは主にモルゴスとかサウロンとかの、闇の勢力側の下っ端あたりに多そうな印象。
そんでもって、この話の中でのツグミと野うさぎは1と3の例を参考としています。
ツグミが森エルフ語話しているのは、この時期まだ人間は大きな勢力になっていなくて、共通語が確立されていないのだろうと考えたからです。
中つ国全体での使用言語率はシンダール語が高そうですが、この森にシンダールが来たのは最近だし、人間は全然いない(ということにしている)し、なら森エルフ語しか覚えられないよね、ということで(笑)
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