ねんどろいどぷちVOCALOID用の専用ケースが欲しかったので作ってみました。
今までは「えりっくのちかのおうち」に居候させていましたが、さすがにこんなにちみっ子たちが多くては雰囲気ぶち壊しというものです。
埃避けをするためにケースに入れるだけならば市販品がいくらでも手に入ります。このサイズなら手ごろな値段で買えるだろうとは思いますが……照明をつけられるタイプのが良かったけれど、照明がつくタイプのケースは高いしサイズが限られているという事情があったのと、ちかのおうち作りをするようになってから工作をすることに全然抵抗がなくなったという理由から、自分で好きなようにやってみることにしました。
とはいえ今回は市販品も結構使っています。
まず本体は市販のカラーボックス。仕切りなしの白を購入。700円くらいです。
ケースはこれに足をつけるような感じにして、前にガラス扉、下に扉を開け閉めするための蝶番、上にそれを保持するためのマグネットキャッチをつけるという構造です。扉を開閉するためなら蝶番は上につけた方が見た目も安全上も良いとはわかっていたのですが、カラーボックスというものは板の中身が細かい木のチップを固めたようなものなため、ネジを使うのが難しいという事情でこのようになりました。無理にネジ穴空けたら表面のあのてかてかの塗装(なのかな?)が割れそうでもありましたし、てかてかしているので両面テープも接着剤も効きが悪そうですし…。
ということでカラーボックスを組み立てて実サイズを測ったら、本体を乗っけるための足を組みます。
こんな感じ。びっくりするほど簡素です。
これはおうちケースを作ったときに出てきた余りだったはず。それを切らずに(切らなくてもサイズはほぼぴったりだったから!)接着剤でそれぞれ接する面を貼り付けただけです。強度としては弱いですが、上から本体その他の重さがかかるし、完成したらほぼ動かすことはまずないので、これでOK。
続いて、ねんぷちたちは一列に並べられないので、階段状になるようにステージを作ります。これはステージの二段目の支えになる部分。見ればわかると思いますが、それぞれ真ん中に切れ目があります。これは本棚をか作った時の余りだったかな。それをやはり接着剤で貼り付けました。
それをこのように、ステージになる部分の板を貼り付け&こびょうで固定します。
板はベニヤ4oのもの。おうち作りででた余りです。
ステージになる部分に白サテンを両面テープで貼り付け。
これを重ねて二段ステージにします。カラーボックスは内側も白いので一段目は別にいらないといえばいらないのですが、質感を統一したかった。
扉用の枠作り。これはちかのおうちケースの扉を作り方は一緒。
4oベニヤはこれを作る分はあったのですが、長辺を自力で真っ直ぐに切るのはまず無理と判断して、この幅のヒノキ棒を購入しました。
枠の隅アップ。
……そうそう。今回の工作は、サイズ的に今まで作ってきたものの中では小さいものだったので、自室でやりました。
これが工作テーブル代わり。
4つに分かれていますが、これは
一段のみの本棚です。やっぱり自分で作りました。
キャスターつけて普段はベッドの下に収納しています。
閑話休題。
枠はこの後白く塗装します。塗装もおうち作りで買ったジェッソ及びアクリル絵の具を使っています。が、ガラスを通販で頼んだら結構時間がかかるということで、これ以降の作業は後回し。
中の飾り付けの続きをします。
照明はLEDがいいな、とは思ったものの、配線をどうしたらよいのやら、電気の本や電子工作の本をいくつか読んでみたもののさっぱりわからなかったので、自分で基盤から作るのは諦めました。
上から照らすのは
これを使い、後ろからはカラフルに
を使います。
当初は「はこぴか」のみを使うつもりだったのですが、カラーボックスだと前からしか室内の光が入らないため、はこぴかのみでは明るさが足りず、DOT-ITを追加で購入しました。
二つ合わせて3000円くらいか。もうこの時点で結構お金かかってます……。
「はこぴか」の中身。すでに基盤は完成していて、明滅する速度を変えられる「抵抗」というものを選んで刺して、LEDをつなげるだけ。白いのはON/OFFスイッチと電池ボックスにつなげるためのコードが刺さる部分。
「はこぴか」はLEDを差し込めるように穴を開けられる厚紙が入っているのですが、ケース内照明用としては使い難かったので別のやりかたでLEDを固定します。
使ったのがこちら。
100均ショップで買った魚を焼く網とねじって袋の口とかをしめられるワイヤー入りのあれ。
このきらきらしたワイヤーで適当に間隔をあけてLEDを括りつけます。
で、それを本体に仮にセットした時の画像がこちら。
黄色のビニール紐は気にしないでください(汗)
最初、両面テープで天井に貼り付けてぶらさげようと思ったのですが、重さにテープが耐えられなかったんです。斜めに立て掛けたらそれでも良い感じだったのでそのままに……。
あ、背板の一部を切り抜いて、ON/OFFスイッチを押し込みました。なのでこれ、ボックスの裏から電源を入れたり切ったりすることができます。
続いて装飾用兼目隠しになるものを作ります。
見えにくいですが、塩ビの0.5oの板を使います。板というか、塩ビなので結構ふにゃふにゃですが。これはおうちケースを作るときに、ステンシルの型に使えないかと思って購入したものの、上手くいかないとわかってその後放置していたものです。
それにこれを貼る。
こちらのフィルムもおうち作りの余り(どんだけ余りがあるのかと…)
拷問部屋こと六角形の鏡にぐるっと張るのに使ったもの。
ロゴは自分では上手く作れなかったので妹に頼みました。
そして貼り付けたもの。
さらに後ろにある焼き網だの基盤だのを隠すためのものを作ります。
カーテン縫ってみた。
これを作るには手持ちのサテンが足りなかったので購入。
目隠しと上の照明を貼り付ける。貼り付けるために本体を逆さまにしています。
どちらも両面テープ使用。照明の方はもともと専用のテープが封入してありました。とりあえず、重みで落ちてくる心配はなさそうです。塩ビの方は軽いので大丈夫。
目隠しを三分割にしているのは、フィルムシートがÅ4サイズ、カラーボックスの内側のサイズはそれより大きい、なので、真っ直ぐ作ろうとするとどこかで切れ目を入れるかしないといけなかったのですが、見た目が汚くなりそうだったので、苦肉の策としてこのような形に。
そして数日後、ガラスが届いたので枠作り再開。
最後の工程はおうちケース用扉とはちょっと変えています。今回は板の厚みが結構薄いので、横から釘を打つということができない。
それと、釘を打ってしまうともし後々解体したくなったときにガラスを割らないといけなくないか?と思いまして。割らずに取り出すことができれば再利用もできるかもしれないじゃないか、と…。
で、三枚目の板の上から短いネジで四隅と左右でネジ止めすることにしました。びっみょーに隙間が空いてしまいましたは、まあ許容範囲かなと。
できた枠を足に蝶番でとめます。
そしてこの足に本体を乗せる。
足と本体は両面テープで固定しています。一度ぎゅーっと押し付けてから持ち上げたらとりあえず足は落ちてこなかったので、多分大丈夫かな。
最後に枠に取っ手とマグネットキャッチを付ける。
…が、ここで計算違いが発覚。
この枠の幅だと、上につけるマグネットキャッチが隠れなかった。無理やり隠れるようにすると、隙間がすごく空く。
埃避けがメインなのに、埃入りまくりなんて……と本気で凹みましたが、応急処置として塩ビをコの字型に組んで白サテンでカバーをかけたものを被せる、という方法でとりあえず凌いでいます…。
そして完成図。
照明をつけた状態。後ろのカラーLEDが明滅するので動画取ってみた。
かなり画質悪いけど……。
けっして安く作れたわけではありませんが、想像していたより可愛く仕上げられたので満足しています。
しっかし、これ、白基調に青系をちょっと入れているから(取っ手とかロゴとか)KAITOっぽくなると思ったら(←というか、意識してやったんだけど)どっちかというと雪ミクだね。
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