初めて自分でパソコンを組んでから3年ほど経過しました。
自作に至った最大の動機であるKAITOは今でも愛でていますが(妄想的な意味で。ソフトの利用頻度は低い……)それが今度V3エンジンで再登板ということになったので、じゃあV3用に新しい部屋でも用意しようと思い立ちました。
XPでも動くけど、これはあと一年数ヶ月でサポート期限が切れるので、新OSに移行するいいきっかけでもあるだろうとOSの新調も兼ねてます。

KAITO V3の動作環境はWindows7まで。少し前にWin8が出たけど、公式サイトを見る限りは8は未対応の模様。まあ、こういう時期にはよくある「新OS対応してます」シールを張られて届くかもしれないけど。
ということで次にインストールするOSはKAITO V3に合わせてWindows7に決定。
これをデュアルブートという、複数のOSを一台のパソコンで使えるようにセットします。XPは削除しません(それでは一体何のためにWin7が出た時期にわざわざXPでパソコンを組んだのかわからなくなる……)

デュアルブートをするためには幾つかやりかたがあります。
一つは一台のHDDを仮想的に区切って、そこにそれぞれOSをインストールするやりかた。デュアルブートといえばこっちが主流っぽい。
もう一つのやり方はHDD2台にそれぞれOSをインストールするやり方。

前者は新OSを買うくらいの費用しかかからないという利点があるけど、どっちかのOSが入っているパーティションに不具合が起きたりすると、もう片方も巻き添えくらって起動すらできなくなる可能性があるという短所がある。区切っているとはいえ、結局は1台のHDDなわけだからね。
で、HDDを2台使う方は前者の短所は起きないが(なにしろHDD1台に入っているOSは1つだから)HDDをもう一台買わなければならない。つまり費用が余分にかかるわけだ。

そして私がそれぞれの利点と欠点を考慮して出した結論はというと、「とにかく何か不具合が起きた場合に自力でどうにかできる方でないと先が不安すぎる」ということからHDD2台使うことにしました。
これはその作業内容を未来の自分のためにまとめたようなページです。

前置きが長いなぁ……。


HDDを2台使ってデュアルブートするためには、起動するときにどっちのOSを使うのかを決めなくてはなりません。
これも色々やりかたがあって、よく見かける方法はBIOS画面でどっちのOSを優先して起動させるか設定するというもののようです。
しかしHDDが2台ということは、カバーを開け閉めする手間を惜しまなければ(そもそもケースに入れないという猛者も世の中にはいるからな……)使いたいほうのOSが入っているHDDをその都度付け替えるとかすれば、そういった設定すらしなくてすむわけで。
で、ひたすら面倒なことは避けたい性分な自分は、そのその都度付け替えを簡単にやれる(ように見える)やりかたをとることにしました。

まずはこれを使います。


商品名は画像に書いているからいいとして、これはHDDが2台あったときにどう使うかをスイッチひねるだけで簡単に選択できるものです。
Aというほうを選べばBには電源は流れない。Bの場合はその逆。A+Bというのを選べば両方に電気が流れるというシンプルな構成。
というわけで作業開始。

これを新しいHDDを組み込むために、久々にPCケースを開けてみました。久々すぎて埃がすごいことになっていたので、エアーでできる限り吹き飛ばします。

セレクタの組み込み方は至って簡単。

付属パーツであるこのコードをセレクタに挿す。そしてHDDそれぞれとつなぐ。


残りは電源ケーブルとつなぎます。んでこれを付属ネジで固定する。


真ん中あたりに見える黒っぽいのが固定ネジ。
HDDとつなぐためにケーブルを引っ張りだしたところの図。


一番下にあるのがXPが入っているHDD。振動とか熱とかの対策でHDDは離せて設置できるなら離しておけという情報を見かけたのでWin7を入れるHDDは間隔を空けて設置しました。そしてセレクタのケーブルを挿す。

ここで未来の私への伝言を書いておこうか。
『インチネジとミリネジはまだ余っているのがあるから、付属ネジのついていないパーツを買っても絶望するな。とりあえず余りパーツまとめて入れているものを漁れ。あとSATAケーブル(濃いピンクのやつ)もあと一本残ってるから凹むな。SATAケーブルの方は接続するものによってはちょっと使いにくいかもしれないが(片側がL型だから)、応急処置的には使えるだろう。』

接続とか固定とかに必要なパーツの存在をすっかり忘れて、HDDを開封した時のあの血の気が引く感覚は忘れまい……。
車で片道30分で行けるPCショップはこの3年の間に閉店移転してしまい、残るは片道1時間近くかかるところしかなくなっていたというのに、たかだかケーブルとネジを買うためだけにそこに行かないといけないなんて考えただけでもおっくうだ……。

それでも3年前の私が賢明にも余剰パーツを捨てていなかったおかげで無事接続&固定は完了。
あとはセレクタがちゃんと機能するかどうかの確認をし、OKだったのでケースを元に戻して新しいHDDにWin7をインストールするだけで終了。

外観はこんな感じになった。


このセレクタ、黒ベゼルのものしかないんだよねー…。
それでも5インチベイのところにつけるよりは見た目はましだろう(この商品は5インチベイ用のもある)。

使っている時はこんな感じ。
Bモード(私はこっちがWin7になるようにつなげた)になっているので赤いランプがついています。


OSインストールとかドライバをインストールしなおす手間に比べれば、セレクタとHDDを設置&接続するのは非常に簡単でした。

余談ですが、Win7はインストールはちゃんとできたんだけど、よくいわれる「CドライブはOS用の領域に使い、データはDドライブに保存するようにするといいよ」というのを実行しようとしてものの見事に失敗して(失敗した原因はわかっているので、これは確実に自分のせい)、直す方法探すくらいなら再インストールしたほうが早いということになったので、半日もあれば終わるかなと思っていたこれら一連の作業に二日費やすはめになったことを付け加えておきます。
その結果として、Dドライブは作らずに、OSもデータも全部Cドライブに保存するようにフォーマットしてやったんだけど(笑)
これまでメーカー製パソコン含め、自作のものもHDDやOSが壊れたということはないし、どっちみち必要なデータはバックアップ取っているし、なら別に壊れても問題ないじゃないの(再インストールにかかる手間に比べたらデータの移動はたいしたことじゃないのよ、私の場合)と開き直ってしまった。
これが吉とでるか凶と出るかは、未来の私が知っているだろう。



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