前回の更新から約2ヶ月……。
 おうちの製作はストップしておりました。
 原因は、浴室の内装をどうするか、決めかねていたからです。

 作業としてはすでに下地塗り的なことを終えていました。
 これね。



 えりっくの部屋の浴室は暗い緑色が基調で、Lの方は淡いピンク。
 ということにしていたのだけど、どうにも納得がいかなくなっていました。
 見ればわかるかと思いますが、これだと光沢というものが全然ないので、その点で引っかかっていたのです。
 浴室の内装は大理石風もしくはタイル張りのように見えるようにしたかったのですが、絵の具ではどうにもそれを表現できないようだ、と感じました。ま、できないわけではないだろうけど、自分はそれができるだけの技量がない、といいますか。
 んで、浴室ができないと組み立てもできないので、しばらく放置していたのです。

 しばらくして、リキテックスの使い方が詳しく載っている本と出合いました。
 色塗りはほぼリキテックスを使っていたのだけど、透明色、半透明色、不透明色の差がよくわかってなかったりしていたので、本当に助かりました。他にもメディウムという特殊な効果を出せるものの使い方もわかったのは収穫です。ま、メディウムは結局保護ニスしか使ってないのだけど。
 ここで風呂場の内装を変更。仕切りはなくし、えりっくの浴室の色も変えることに。



 黒にしました。えりっくの方はベタ塗り。Lの方は微妙に濃淡のあるピンクという感じです。
 アップでも写真にとったのですが、上手く撮れなかった。しかしこの濃淡が自画自賛満載だが、すごく良く出来たと思ってます(笑)



 絵の具が乾いたら、ライン描き。タイル調にすることに決定。



 Lの浴室も同様。重ね重ね、綺麗に写せないのが悔しい。
 ライン描きまで終えてから、ニス塗りすること5回。保護目的というよりも、厚みのある光沢を出すのが狙いです。こうするとタイルっぽい風合いになるかなと思ってやってみました。割と狙い通りにできたと思います。



 えりっくの浴室は全面黒ですが、Lの方は床だけ白です。ここもベタ塗り白ではなく、微妙に色がついています。微妙すぎてやっぱりちゃんと写ってないけどね。ついでに、リビングの音楽スペースのように金色のラメを少し散らしました。少しすぎて、やっぱり写っていませんが(汗)

 ここで苦戦したのは目地の表現。基本的に目地色というのは白だと想定していますので、白の床に白の目地では目地が目立たないだろう、とは思っていました。
 当初はニスを3回くらい塗ってからスタイラスで溝を彫ろうと考えていました。寝室やリビングの床のように、溝の部分にニスが入るとその部分の色が濃くなるので、それで影を表現できたらいいな、と思っていたのですが……。
 上手くいかない。
 何も塗らない上からニスを塗ったリビング床とは違って、すでに絵の具等で表面を塗り固めてしまったため、溝の凹部分にニスが溜まって表面が均されてしまうようです(ニスが板に吸収されないため)。あと、スタイラスがひっかかってせっかく塗ったニスがところどころ汚くはげてしまったり。
 溝を彫るならジェッソを塗る前にやらなきゃ駄目だったようです。が、ジェッソどころかニスまで塗ってしまったので今更やり直しはできない。ま、力一杯やすりをかければなんとかなるかもしれませんがまた塗りなおす気力はないのでこのままの状態でどうにかしようと思案。
 で、浮かんだ案というのは現状のまま、目地部分をペン描きする、というひねりも何もないもの(汗) ただし、すでにニスが塗っているので、インクが弾かれないもので、その上にニスをさらに塗るわけですから、にじんだりしないものである必要がありました。
 こればかりは試してみないとわからないので、家にあったペンをかき集め、端材を使って実験。
 ニスは水性だったので、油性のペンの方がにじまないのかと思っていましたが、油性の方がよっぽどにじみまくってました。乾くと耐水性になる水性ペンが最強だということがわかったので、その中で一番細いペン(0.03mm)で目地描きをします。
 そしてさらにその上からニスを塗ること2回。で、上のような写真になりました。



 そして目地ライン描き終了。俯瞰図。
 写真はLの浴室の床の目地がないように見えますが、線が細いので飛んでしまった……のではなく描く前なのでまだないのです。



 そしてここまできたらやることはこれまでと同じです。組み立てです。



 えりっくの部屋
 ランプの照明しかないとなると、相当暗く感じるだろうなー。


 壁紙がちと汚れているけど、これはあとで綺麗にする。



 浴室は照り照りのピカピカです。



 Lの部屋。
 白とピンクで可愛い感じです。


 浴室のアップ。
 光沢がかなりあるので、照明の具合と見る角度によっては床もピンクに見えます。

 それから「えりっくのちかのおうち」は、あまりにも大きいため、三分割し、かつ鑑賞できるようにケースも作ったわけですが、このままでは一つに組み合わせた時に片側に壁がない、ということになってしまいます。
 この最後の壁(寝室側の外壁)はどうにかして取り外し可能な感じでいこうと考えているので、固定はしません。固定したら寝室部分が鑑賞できなくなるしね。
 とりあえず、壁そのものは作ってあります。



 この壁はとりあえず、倒れないように何かで押さえる様にするしかないかな。



 で、こうなる。
 この壁部分を乗せることができるように、部屋を仕切る壁はその分短くしてあります。Lの部屋のアップ写真あたりがわかりやすく写ってるかな。

 何かかみ合わせるパーツ作って、それで固定できるようにできたらいいんだけど、難しいだろうなぁ。
 ちなみに、原作によるとエリックの部屋には「怒りの日」という曲の一部がでっかく描かれているということなのだけど、側面は家具を置くことになるだろうから中途半端に隠れるよりは、この外壁側に書いた方がいいかなと。固定しないので、いつでも作業できるしね。というよりも、早く組み立ててしまいたかったから、組み立てなくてもいい部分に描けばいいや、となったというか……。



 と、今回はここまで。
 次回は例によって例の如く幅木や飾り棒を作るのと、浴室の内装を完成させるところまで進む予定です。


L「早くしてね」


 善処します。しかしお話の方のLとは違って、君は家出してないからえりっく的には安心だね…。(このページを作った時点では、日常シリーズで一番新しい話が修羅場編の14話目だったりします)




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