今日この日をもって君はプリマドンナの座を退くこと。 明日からは・が歌姫となる。 もし私の指示に従わなかったら、恐ろしい災難が起きるだろう。 O.G |
紳士諸君 私は君たちに私のオペラ座の経営方針に関する手紙を何通か送らせていただいた。 さらなる改善のための新たな提案がある。 明日から上演するイル・ムートではカルロッタを小姓役にし、ミス・・は伯爵夫人の役にすること。 小姓役にはセリフがない。 伯爵夫人役は聴衆の心を動かす歌い手に。 これが私の望む配役だ。 素晴らしいと思わないか? 追伸 私はいつもの五番ボックス席から拝見させていただく。 この席は私のために常に空けておくように。 この命令に背いた場合、諸君の想像を絶する災いが起こると心得よ。 では親愛をこめて O.G |
ラウル・ド・シャニー子爵 幼馴染たるミス・・への度重なるご厚情、師として御礼を申し上げる。 だが彼女は音楽に身を捧げた身。 俗世の介入はこれ以上控えていただこう。 音楽の天使がその羽の下で彼女を守っている。 君の役目はもう終わったのだ。 二度と彼女に近づかないように。 O.G |