今日はラウルとも会いたくなかった。

ごめんなさいラウル。と心の中で謝りながら、彼がいなくなるのを待った。
鍵は掛けていなかったから開けられたらどうしようかと思ったけれど、少しして足音が遠ざかっていった。

後ろめたくて、何度も心の中で謝りながら寝台に腰を下ろした。