あとがき

某サイト様に投稿した連載ブツ(「天使は舞い降りた」〜「MAY IT BE」まで)の第一回目です。すでに読まれている方もいらっしゃるだろうと思いますが、誤字脱字及び口調の統一以外は特に変更していません(変更するなら最初から書き直したいところです)
指輪の世界は奥が深すぎていまだに入り口で溺れている春日ですが、へたれなりに映画のみの方にも楽しんでいただけるよう解説をつけることにしました。
指輪物語、ホビットの冒険、シルマリルの物語、終わらざりし物語などのように出典先を明記していない場合は春日設定になります。また、一部の設定については、裏がとれなかったものの未邦訳本に載っているらしいことを使っている場合もあります。(それらとは全然関係なくたまに徒然なるままに語っていることもあります)
指輪創作(夢・二次どちらでも)をしていらっしゃる方で、使ってみたい設定があったという方(そうそういるとは思えませんが)春日設定以外はご自由に参考にしてください。ただし春日の解説ですので、間違っている可能性があります。その点に関してはご了承ください。




エレギオン :地名 (指輪、シルマリル)

映画ではただの道端のようなところになっていましたが、「クリバインが来たぞー!」の場面は原作ではエレギオンの跡地になっています。ここは太陽の第二紀1697年に滅びたエルフの都です。簡単にいうと4763年前のことです(第三紀3019年を基準にしています)。この地は力の指輪と非常に関係の深い場所でして、エルフの三つの指輪とドワーフの七つの指輪、人の子の九つの指輪が作られたところなのです。これらの指輪を作ったのはグワイス=イ=ミーアダインと呼ばれる宝石細工師団に属するエルフたちです。エルフの種類を説明すると長くなるので結論だけ述べますと、彼らはノルドールという種族です。ちなみにレゴラスはシンダールという彼らとは全然違う種族です。これらの指輪のうち、エルフの3つの指輪以外は、アンタナールと当時名乗っていたサウロンが作り方の指導などをしていたので、奴が滅びの山で一つの指輪を作り上げたときに影響を受けて汚れてしまいました。ドワーフの指輪は行方不明らしいですが、人間の指輪を持ってた人たちが幽鬼になってしまったのはこのためです。エルフの指輪はエレギオンの王ケレブリンボールが一人で作ったため、サウロンの力に汚されずにすみました(しかし影響は受けている模様)エルフの三つの指輪を欲しがったサウロンと戦争になり、この地は滅びたのです。



ミスランディア :人物 (指輪、シルマリル、UT)

ガンダルフのこと。アラゴルン同様、このじいさまは呼び名がいろいろあります。
「エルフの間ではミスアンディア、ドワーフにはサルクン、今は忘れられた西方での青年時代にはわしはオロリンだった。南の国ではインカヌス、北の国ではガンダルフ、東の国には行かぬ」(二つの塔文庫版下171頁)
だそうです。ギムリはガンダルフをサルクンとは呼びませんが原作でもそうだから気にしない気にしない。しかし、青年時代のガンダルフか…どんなんだろう。



「久々にローストチキンが食べられるんだね。鶏じゃないけど」「スープも作りましょう。フロド様」 :つっこみ

TTTのSEEチャプター2にて、フロドは本当にローストチキンが好きなのだと判明しました(笑)。映画設定でしょうけど。
このセリフをフロドに言わせたのはたまたまだったんですが、読み返すと妙におかしいです。こうなるとヒロイン嬢、ホビットに最初に発見されていた場合、本当に食材にされていた可能性はあります。…レゴラスで良かった。



エアレンディルとエルウイング :人物 (シルマリル)

エルロンドとエルロスのお父さんとお母さん。この2人は2人ともエルフと人間の血を引いていまして、エルフとして生きるか、人間として生きるかを選択できたのです。だからその子どものエルロンドとエルロスも同じ選択が出来まして、エルロンドはエルフとして、エルロスは人間として生きることを決めたのです。アラゴルンはエルロスの血を引いていますのでちょこっとエルフの血が混じっているんです。話が脱線しました。で、エアレンディルとエルウイングはエルフとして生きることを決めまして、エアレンディルは今でもお星様になってお空にいます。いや比喩でなく。
ガラドリエルがフロドに渡した瓶に入っているのが「エアレンディルの光」です。この人、おでこにシルマリルという宝石をつけて、全身がエルフの宝石屑まみれになってまして、それのキラキラした光がガラ様んとこの泉に集まったのを詰めたんだそうで。エルウイングはお空にはついていかないで、船に乗ってるエアレンディルが帰ってくるのを彼女のために作られた白い塔で待っているのだそうです。

本文はシルマリルの物語より抜粋しました。



ウルモ :人物 (シルマリル、UT)

指輪の世界には唯一の神エル(エルフはイルーヴァタールと呼ぶ)とその部下のような神々の集団がいまして、彼らはアイヌアと呼ばれています。アイヌアは多分いっぱいいるのだと思われますが、アルダという惑星(つまり指輪物語やシルマリルの物語の舞台地)に関与するために来たひとたち以外はわかりません。このアイヌアのうち力の強いヴァラールと呼ばれるものと、マイアールと呼ばれるそれよりは力が劣るものとに分けられています。
ウルモはヴァラールの一人で海の王です。この方はエルフにやたらと力を貸してくれる方なんですが、いまいち報われていないような気がします。



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