ごたごた続きだったが、半月かかってようやく新しい家政婦が決まった。 ミセス・フィールドはリジーと少し雰囲気が似ているように思う。 陽気で芯からの世話好き―どうかすると世話を焼きすぎるような―な人だ。 ジュディの出自を知っても少しも動じない。 彼女もミセス・フィールドのさばさばしたところが気に入ったようだ。 とにかくそのことに安心した。 ミセス・ロビンソンと向かい合ったあの半年間、彼女はどんな気持ちだっただろう。 自分の家で心の底から安らげなかった生活は、どんなに辛かっただろう。 なんの慰めにもならないが、今度は上手くいってほしいと願っている。 ここは私の家。そしてジュディの家だ。どこにいるよりも居心地よくすることは私の義務なのだから。 |