スランドゥイルたちが現場に到着すると、そこは和やかな再会場面が繰り広げられていた。
「姉上、スランドゥイル!」
 オロフェアはこちらに気がつくと、嬉しそうに声をあげる。
「お帰りなさいませ、父上」
「早かったのう、オロフェアよ」
 答えている間にも、彼は大股で歩み寄ってくる。衣服は多少薄汚れているものの、本人はすこぶる元気そうであった。
「久方ぶりだな。息災のようで安心した」
 息子の肩を抱き、オロフェアは破顔する。
「父上こそ、ご無事のお戻りを嬉しく思います」
「全員、揃っておるようだしな」
 エレナは随員たちの方に向けていた視線を戻し、オロフェアに向けて微笑んだ。
「はい、大禍なく済みました。ただ……」
「どうした?」
 笑みの消えたオロフェアに、エレナは眉をひそめる。何かがあったのだろうことは一目瞭然だったが、オロフェアはすぐに笑顔を作り、警備隊らを振り返った。
「これほど早く出迎えていただけるとは思っておりませんでしたよ。私が声をかけるより先に私だと気づいていたようで。前のように囲まれるのだろうと思っておりましたが」
 その警備隊員らは旅立つ前に親しくなっていたシンダールの随員たちと談笑している。
「そう。では伝令は間に合ったのだね」
 エレナはにこりと笑った。
 結界に触れた侵入者がオロフェアたちであることが判明すると、彼女はすぐに使いを出し、先行しているマキリオンたちに知らせに向かわせたのだ。何もせずとも現場に到着すれば、彼らも侵入者がオロフェアたちであることに気がついただろうが、長旅から帰ってきたばかりの同胞に武器を向けるような『歓迎』をさせてはならぬと、広場に集まっていたサンディオン隊の中でも特に足の早い者を指名して。
「私が戻ったことがわかっていたのですか?」
 したり顔のエレナに、オロフェアは不思議そうな顔をする。
「そういうことだ。オロフェア、そなたの息子は優秀だね」
「ちょ、エレナ……!」
 隠すようなことではないが、含みを持たせるような言い方をすることもないではないか。妙に気恥ずかしくなり、スランドゥイルは焦る。
「スランドゥイル、お前、何かしたのか?」
 当然のようにオロフェアは息子に尋ねた。悪いことをしているわけではないのに、背中に冷たい汗がにじむのはなぜだろう。
「はあ、その、エレナに魔法を教わっておりまして。呼子の結界の練習中なのですが、エレナと違って私は範囲内の様子が見えるのです。それで……」
「わたくしの呼子になにやら引っかかったので、この子に『見て』もらったのだよ。敵でないと最初からわかっておれば、警備隊を派遣する必要はなかろうと思ってね」
 エレナは得意げに話す。オロフェアは目を丸くした。
「魔法を? そうか。お前は才があったのだね。それにしてももう結界ができるなんて、すごいじゃないか」
 手放しで誉める父に、スランドゥイルは恐縮した。
「いえ、本当にまだ練習中で……。ちゃんとできる、にはほど遠い状態です」
「しかし私が旅に出ている間に始めたんだろう? ならば太陽が二巡りしないうちにある程度できるようになったということじゃないか」
 励ますようにスランドゥイルの背中をぽんぽんと叩く。それからオロフェアはすまなそうな顔になった。
「父親だというのに、気がつかないで悪かったな。ドリアスにいた頃に誰かに師事させていれば、お前はとっくに色々なことができていたのだろうにね」
 エレナと同じようなことを言われ、スランドゥイルは困惑した。
「謝らないでください父上。ドリアスでは魔法は戦士の技の一つでもなく、貴婦人のたしなみでもない、どちらかと言えば趣味の領域的な扱いだったではありませんか。私も自分に魔法が使えたことに驚いたくらいです」
 オロフェアは力説する息子に苦笑する。
「まあ、私もあんまり熱心に魔法を学んだりはしなかったがね。しかし自分には使えるのだから、息子のお前もできるかもしれない、と考えなかったのはやはり手落ちだったと思うよ。親としてはやはり、子供にはできる限りのことをしてやりたいものなんだ」
「父上……」
 久しぶりに会った父から親心を示されて、スランドゥイルは胸にじわりと温かいものが流れた。エレナの(本っ当にドリアスは平和だったんだのう)というちょっと呆れた心の呟きが聞こえてしまったが、感動に水を差したくなかったので聞かなかったことにした。




 帰還を祝う宴は改めて随員を含めた身内だけで行うことにして、オロフェアたちはまず汚れを落とすようにと風呂に追いやられた。
 その間に広間ではささやかな祝いの席が設けられている。出席者はエレナとスランドゥイル主従、オロフェア主従の五人だけだ。
 木の床に敷き布を敷き、そこに皿や杯を置く。椅子もテーブルもないが、気心の知れた相手と適当に車座になって過ごすのは、より親密さを増していくように思えて、なかなか良いものだと思うようになっていた。最初の頃の嫌悪感が嘘のようだ。
 エレナと二人、グラシエルとグラジエルが場所を整えているのをなんとなく眺めながらぽつぽつと話していると、手伝いに行っていたシリンデと共にオロフェアとタルランクがやってきた。埃で薄っすらとくすんでいた髪は輝きを取り戻し、新しい衣装によってこざっぱりした印象になっている。
「まずは一献」
 エレナがオロフェアの杯に葡萄酒を注ぐ。オロフェアは一礼をして受け取った。双子が他の杯を満たすのを待って、乾杯が行われる。これには彼女たちも加わることになった。
「オロフェアとその随員たちの無事の帰還を祝って」
 エレナが杯を掲げる。皆もそれに倣った。
 無言の中に喜びを隠しきれない。最初の一杯を飲み干すと、自然と笑い声が生じた。
「長旅で疲れているだろうが、できれば色々聞かせてもらいたいな」
「構いませんよ。そのつもりでしたから」
 エレナは二杯目をオロフェアと恐縮するタルランクに注ぐ。にこやかに受け答えたオロフェアは、ふっと顔を俯かせた。
「隠しても仕方がないことですし」
「……父上?」
 まただ。一体何があったのだろうかと、スランドゥイルは心配になった。
 オロフェアは杯を置いた。タルランクもどこか覇気がない様子で同じくする。
「目的の地に着くまでのことは、あまり語らずにおきましょう。ここにいる皆は全員が何らかの形で旅をしたことがあるのだから」
「そうですね」
 スランドゥイルは頷く。
 景色は違えど、旅は旅。山越え野越え、草原を過ぎ川を渡りと、語ろうと思えばいくらでも語れるが、二年の年月のできごとを語るという時にその道程を長々と述べることは重要ではないと言わざるをえない。
 くすりとオロフェアは笑う。
「何事もなかったわけではないよ。山の陰になっていた、薄暗き場所でモルゴスの残党であるオークの一団に会ったりとかね。だが向こうは親玉がいなくなったことで随分弱っていてね、ろくに刃も交わさないうちに逃げていってしまったよ」
「そのまま完全にいなくなってしまえばいいのにのう」
 エレナが真顔で呟く。オロフェアは小さく頷いてから話を続けた。
「私たちはあまり急がせて馬をつぶしてはいけないと、彼らが歩く早さで進んだ。私がクウィヴィエーネンにいたのは幼い頃だったので、はっきりした記憶は少ないのだけど、近くまで行けば何か思い出すのではないかと思っていたんだ。だが秋も終わりという頃、タルランクがそろそろヘルカールが見えてきてもおかしくない、という場所までたどり着いたのに、一向に見覚えのあるものなどでてこない。それも当然だった。そこは、まったく違う場所に変わってしまっていたのだから」
 口中の葡萄酒を嚥下して、エレナは固い声で尋ねる。
「では、あの辺りに異変があったという話は本当だったのだね」
 オロフェアはかの地を思い出したのか、顔色を曇らせて頷いた。感情を高ぶらせまいとする静かな声で先を続ける。
「ええ。我らがエルフの目覚めの地は清き水の地。そして周辺は豊かな緑が溢れていたはずです。それが、水はほとんど干上がり、茶色の荒れた土地になっていた……」
 シリンデが鋭く息を吸う。ちらりと見やると、彼は顔を強ばらせていた。エレナも唇を噛み、不快げに顔をゆがめる。
「話には聞いていなければ、ここが以前は水の底だったのだとは思わなかったでしょう。私は昔日の面影はないかと、たどれる限りの道を辿って調べました。そして、どうやらヘルカール全体の――クウィヴィエーネンも含めて――土地の大部分が隆起したらしいという結論に達しました」
「隆起した?」
「そうだよスランドゥイル。ベレリアンドとは逆に、エルフが目覚めた地は元よりも高く持ち上がったのだ。だがテーブルが持ち上がるように、一様に高さを増した訳じゃない。様々な力が加わったのだろう。起伏が激しく、あちこちがひび割れたようになっていた。水はその隙間からこぼれ落ちたり、持ち上がった衝撃で外側に流れてしまったのだと思う。これがベレリアンドの異変と同じ原因で起きたのだとしたら、その影響はこちらの方がよほど大きく受けたのだろうと私は思う。なぜなら……」
「なぜなら?」
 エレナはすっかり杯を運ぶのをやめた手を顎の下に当てる。
「なぜなら、あそこでは今もまだ変化が続いているからです。隆起した土地は一部、山としか呼べない高さまでに成長し、その頂上から時折、火と煙を吐き出していました。その山は黒っぽい色になっていて、私が向こうにいた間に何度か大きな爆発を起こしていました。赤い火の川が山裾まで流れて行く様は、この世の終わりのようにも見えたものです。山はきっと、このようにして今でも成長し続けているのでしょう。また山が吐き出す煙で空は覆われ、太陽の光は遮られてしまっている。私達があそこで暮らしていた頃は、星明りしかない薄明で世界は覆われていたものですけど、今度の薄闇は良いものだと言えるものではありませんでしたね。そして昨日今日に起きた異変ではないだろうに、そこには生命を感じられるものはほとんどありませんでした。どこまで行っても乾いた茶色の地面に、這いつくばるようないじけた草がところどころに生えているだけ……」
 スランドゥイルは口を片手で覆って黙り込む。話にしか聞いたことのない土地。しかし何度もその素晴らしさを聞かされてきた。それがかくも無惨に変わり果ててしまったとは。
「調べに調べて、何箇所か湖が残っているとわかったけれど、それがあっても国を作ることは無理だろう、そう判断せざるをえませんでした。今、私が抱えているシンダールだけならばなんとかなるだろうけれど、他の条件が悪すぎる。水だけあってもどうしようもないのです。多少変わっていただけならなんとかなったかもしれない。だけど多少なんていうものじゃなかった。何もかもが変わってしまったんだ」
 オロフェア疲れたように息をついた。長年暮らしてきた国が滅んでからいくらもしないうちに、生まれ故郷が無惨に変わり果てているのを目の当たりにしたのだ。その衝撃はいかほどだったのだろうかと、スランドゥイルは父を気の毒に思った。
 オロフェアはゆるゆると頭を振ると、気を取り直したように目をあげた。
「行った甲斐がなかったわけではない、と思いたい。この目で確かめたことによって気持ちの区切りがついたのだから。噂だけを頼りに行かないでいたら、本当にエルフが住めない土地なのだろうかと、もやもやしていただろうからね」
 オロフェアは杯を取ると、一気に呷った。けっして軽い酒ではないが、今の彼は酔うこともできないかもしれない。平静を保っている様子を見せているが、さっきから眉根がかすかに寄せられているのだ。
 エレナは無言で三分の一まで減った中身を継ぎ足した。
 静寂が広間に満ちる。
「それで、どうするつもりだ?」
 思案するように、こめかみに指を添えていたエレナが低い声で問う。
 オロフェアは苦しげに頭を振った。 
「わかりません。変わっていることは覚悟していなかったわけではないけれど、ここまでとは思っていなかったものですから」
 そして窓へ視線を向ける。
「始まりの地で全てをやり直すはずだったのに……。ですがとにかく、クウィヴィエーネンへ行くのは無理ですから、皆にはまずそのことを話します。元より他にあてがあったわけではないので、その後は各人に任せるしかないかと思いますが……。クウィヴィエーネンへ行けぬなら、西へ戻るという者も出てくるでしょうし。ここが気に入ったから残るという者もいるでしょうし」
 スランドゥイルは暗い気持ちで父の言葉を聞いた。
 また一族が分裂することになるのか。今度は何人減るのだろう。しかし故国を失った寄る辺のない身では、こうせよと命ずることは父にもできないのだろう。ここまでついてきたシンダールは全員が父の忠臣だというわけではない。いくつかの選択肢の中から、父の夢見た未来に共感をした者たちなのだ。だがその未来は費えてしまった。
「そなた自身はどうするつもりなのだ、オロフェア」
「私、ですか……?」
 オロフェアは一瞬、何を問われたのかわからないような顔になる。それから彼は途方に暮れたように眉を下げた。
「どう、しましょうか。ただ、旅には疲れてしまいました。もうしばらくここに居させていただいて、よくよく考えてみようと思います。西へ行くかもしれないし、当てなき放浪に出るやもしれません。ですが今はまだ、何も浮かびません」
「そうか。まずはゆっくりと考えるのだね。急がねばならぬ理由もなかろうし」
 エレナは気遣うように頷く。
 すっかり湿っぽくなってしまった祝いの席は、それからさほど経たないうちにお開きとなった。
 しばし休むとオロフェアは部屋に戻ってゆく。シリンデはタルランクと場所を変えてもう少し飲むということだ。
 スランドゥイルは一度自室に戻ったが、胸の中にもやもやとしたものがわだかまってどうにも落ち着かない。しばらく部屋の中をうろうろしていたものの堪えきれなくなり、衝動的に部屋を飛び出した。
「エレナ、スランドゥイルです。入ってもよろしいですか」
 気持ちは逸るものの、努めて冷静に振る舞うよう己を叱咤する。
「お入り」
 なんの躊躇もなく返答がきた。スランドゥイルはそっとノブを回してするりと室内に入る。
 暮れかけの太陽の赤みを帯びた光を背に、窓辺にエレナが立っている。夕日によって彼女の髪は冷たい銀色から銅のような色合いに染まって見えた。どこか茫洋とした眼差しがスランドゥイルに向けられたが、気合いを入れるように伸びをすると、いつもの調子に戻った。
「どうした?」
「聞いていただきたいことがあります」
「いいよ」
 気負っていることを感じ取ったのだろう。エレナは小さく笑う。
「今後のことなのですが、父の決断がどうあれ、私はここに残ろうかと思っています。もし父が新たな目標を持ってここから出て行くことと決めたのであれば、それに付き従えないことは残念に思いますが」
「スランドゥイル……」
 エレナは緑の目を困惑したように揺らめかせる。スランドゥイルはそんな彼女の目をしっかと捕らえて見据えた。
「以前、エオンウェ様から新たな道の存在を示された時、父は私は私で決断をするように言いました。親子が離ればなれになろうとも、別の決断をすべきだったと後悔するよりは良いのだと。父の言うなりになる必要はないのだと」
「あやつらしいのう」
 エレナはくすりと笑みをこぼした。
「ですから目指す道が変わっても、父はわかってくれると思います。私はここにいたいのです。私はあまりにも世間知らずだった。学ぶべきことはたくさんあります。そしてどうせ学ぶのならば、愛するものの側がいいと思いました。ご迷惑でしょうか?」
 迷惑だと言われても、告げると決めた以上引き返すつもりなどなかったが、やはり気恥ずかしいものだ。スランドゥイルは早鐘のように打ち始めた心臓に、鎮まれと心の中で叫んだ。
 エレナは何度か瞬きをして、それからにっこりとした。
 これは期待のできる返事がくるかと、スランドゥイルは唾を飲み込む。
「嬉しいことだね。それほど森を気に入ってくれたとは」
 一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「森も、気に入ってはいるのですが、そういうことではなくて……」
「では民らか? シンダールに比べれば粗野かもしれぬが、その分気取ることもなくて可愛いだろう? マキリオンとも仲良うなったようだし、気が合うものと一緒にいるのは楽しかろう」
 エレナのこぼれる笑みに、スランドゥイルはだんだんと苛だってきた。話が全然通じていない。
「そうではなくて!」
「うん?」
 このひとはわざととぼけているのだろうか。普段はあれほど聡いのに、どうしたことだろう。スランドゥイルは心中で地団太を踏む。
「森も民もいいですが、こういうときには誰か心に掛ける一人がいるのではないかと思わないのですか!? あなたがいるから残りたいのだと言ってるんです!」
 エレナは目を丸くする。
「わたくし? おやまあ、随分懐かれてしまったこと。でも、身内に好かれるのは嬉しいよ」
 ダメだ。エレナの中では自分はあくまで甥っ子だ。まったく気持ちに気づいてもらえない。
 スランドゥイルは肩を落とした。
「エレナ」
「どうした。顔が煤けておるぞ」
 エレナは歩み寄りつつ、顔を覗き込む。
「誰のせいだと思っているんですか。いいですか、今度はもっとわかりやすく――さっきまでだって殊更ややこしくしていたつもりはありませんが――言いますから、素直に受け取ってください。別に私がほしい答えを返してくれなどとは言いませんから。それは無理だと十分思い知らされましたから!」
「さっきから何を言うておるの、そなた」
 エレナはわけがわからないと眉を寄せる。
「いいから黙って聞いてください! エレナ。私はあなたを愛しています。伯母上としてではなく、です。あなたの恋人になりたいんです。私はあなたよりずっと年下ですが、その差が埋まるよう努力するつもりです。今度こそ理解していただけましたか!?」
 つい、力が入ってしまって、最後の方は叫ぶようになってしまった。これでも受け流されてしまったらどうしようかと、スランドゥイルはエレナを凝視する。エレナはスランドゥイルの視線を避けて、こりこりと頬をかいていた。
「理解、した」
「ならいいです。では私はこれで。返事はいつでもいいです。それとも、もう決まっていますか?」
「……いいや。というよりも、考えたことがなかったのでなぁ」
「では、これから考えてください」
 首を傾げるエレナに、スランドゥイルは間髪を入れずに畳みかける。
「わかった」
 エレナが頷いたのを見届けて、スランドゥイルは退出した。もう羞恥もなにもかも吹き飛んでしまっている。
 男の姿が見えなくなったあと、彼の愛する森の姫君が「わたくし、告白されたのだよな。……説教をされたわけではない、のだよな」と呟いたが、それは彼の耳には入らなかった。






あとがきは反転で。
ヘルカール(クウィヴィエーネン含み)の変化は、『「中つ国」歴史地図』第二紀概論の「(前略)もう一つ注目に値する場所はモルドールである。第一紀の概論で言及したように、『アンバルカンタ』の世界地図では、後にモルドールとなるべき場所を内海が占めていた。私の結論を支持する本文は何もないが、大湾が内海を部分的に排水していた地帯でのくろがね山脈が破壊された時に、世界的な規模で起こった隆起の一部としてモルドールが現れたのかもしれない。その土地で形成中の火山作用では、比較的迅速な造山活動が可能だったはずである。(後略)」という部分を参考にしました。
それと「アンバルカンタ」というのはHoMEの4巻だかに入っているらしいです。私は持ってないので内容は確認していないのですが。というか、HoMEは何冊か持っていますがほとんど手付かず…。





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