1909年10月3日(日)                                                       
    授業が始まってから最初の手紙が届いた。

    ずいぶん興奮しているようで、新しい生活に胸を躍らせているのが文字にも現れている。

    一人部屋はどうやら喜んでもらえたようだ。(ただし、彼女は思い違いをしているのだが…。仕方が無い。こちら
    の事情などわかりようもないのだ)

    また、バスケットボールのチームに入れそうだとのこと。ジルーシャはなかなか運動神経の方も良いようだ。

    さあ、大いに学び、動き、遊び、たくさんの物事を吸収しなさい。

    私は作家になるための援助は一切惜しまないだろう。

    もし、万一無理だったとしても、大学で学んだことは、無駄にはなるまい。

    学問は、君を高めてくれる。    
    がんばりたまえ。

















   



















  
























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