1911年5月23日(火)
    ジルージャ・アボット嬢は今回討論の研究と論題を項目に分類する方法を修得いたし候につき、その形式を

   我もまた応用することにいたし候。

    必要なることはすべて記述されており、無駄な言葉は一つもこれなく候。

   T 学科の進捗状況

     A 試験二教科

     B 特別研究の執筆。

      (a) 題目「シェイクスピア劇の資料について」

     C 順調のようで喜ばしき

      
   U 帽子を新調。我の脳裏に浮かびし事は

     A ニューヨークでの一件より間が開いたのは

     B 我が忘却しむるを期待した故か?

     C なれば、つくづく余計事をした



   V 夏休みの計画を考案中

     A 場所はロック・ウィロー農場にて

     B 一年間の心身の疲れを癒すべし

     C 我もまた行かん

   

   W 現在時刻二十二時十五分



   X 良い夢を













  
























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