1911年6月11日(日)
    先の私の指示に対するジュディの返事はひどく事務的でそっけなく、冷ややかなものだった。

    ほんの数行で終わる手紙には、不満も嘆きも怒りも記されていない。

    だからこそ、彼女がどれほど無念で、私に対して怒っているのかわかろうというものだ。

    もう二度と、彼女から親しみのこもった手紙は届かないかもしれない。

    それを思うと、さすがに堪えてしまう。

    どれだけ私が彼女を楽しませても、それはジャーヴィス・ペンデルトンがしたことであって、ジョン・スミスのあし

   ながおじさんとは関係ないのだから。

    だが、そうなったとしても甘んじて受けよう。

    私は後見人の義務を果たしているだけなのだから。


















   



















  
























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