1912年12月28日(土)

     結局、プレゼントは全部で十七個になってしまった。さすがに少し多いと思ったが、いくらジュディでもクリス

    マスの贈り物を突き返すようなことはすまいと思い、そのまま贈った。

     お返しの手紙には案の定一通りの文句を添えてきたのだが、まあ悪い気はしていないようだ。

     そうそう、今回は手紙だけではなく、スミス氏への贈り物も同封されていた。

     手編みのネクタイと押し花にした四葉のクローバー。

     ネクタイはお世辞にも上手とはいえないけれどきっと一生懸命に作ったのだろう。

     とても嬉しい。



     そういえば、ジュディは今回のクリスマス休暇をどこで過ごすのだろう。手紙にはひとことも書いていないのだ。
    気はすすまないが、一度は姉さんたちの屋敷も訪れなければならないだろうから、その時ジュリアに聞いてみ

    よう。さすがに彼女の家にいるということはないだろうが―随分窮屈な思いをしたようだから―ジュリアならまず

    間違いなく行き先を知っているに違いない。

     マクブライド家でなければいいが…。











   



















  
























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