1913年2月18日(火)
    今回の手紙は、ごく普通の、学校での出来事を記した内容だった。

    病気にもなっていないし、ジミー・マクブライドのことも書かれていないし、奨学金のことで我を張ったりもしてい

   ない。ごくごく普通のことである。

    まあ、授業の関係で読んでいるサミュエル・ピープズの口真似をしているが、それだって、彼女の手紙では特別

   なことではない。

    授業に出て、課題をこなし、休日には友人たちと遊ぶ。

    卒業まであともう少し。残りの学生生活を精一杯楽しんでほしい。

    それもまた、彼女の生きる糧になることだろう。

    
    …卒業したら、彼女はどこで生活するつもりなのだろう。

    こればかりは確認しなければなるまい。引越し先がわからなければ、小遣いを送ることもできなくなるからね。















   



















  
























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