死ぬかもしれない。 風邪がこじれて、肺炎になったのだ…。 それで、最後になるかもしれないと、ジュディからの手紙を読んだ。 短い手紙だった。 事情はさっぱりわからないが、非常に悩んでいることだけはわかった。 秘書には絶対に知られたくないことだというので、なんとか看護婦の目を盗んで返信をした。 私があの子にしてやれる、最後のことかもしれないのだからな…。 次の手紙を、読むことができるかわからない。 この日記に続きを書くことができるのかも… ああ、もしもスミス氏が次の返事をできなかったら、君を悲しませ、心配させ、失望させてし まうだろう。それだけが心残りだ。 |