死ぬかもしれない。

    風邪がこじれて、肺炎になったのだ…。

    それで、最後になるかもしれないと、ジュディからの手紙を読んだ。

    短い手紙だった。

    事情はさっぱりわからないが、非常に悩んでいることだけはわかった。

    秘書には絶対に知られたくないことだというので、なんとか看護婦の目を盗んで返信をした。

    私があの子にしてやれる、最後のことかもしれないのだからな…。

    次の手紙を、読むことができるかわからない。

    この日記に続きを書くことができるのかも…
    ああ、もしもスミス氏が次の返事をできなかったら、君を悲しませ、心配させ、失望させてし

     まうだろう。それだけが心残りだ。















   



















  
























74ページ目   目次   76ページ目