私のクリスマスプレゼントは、これまでの贈り物の中で一番喜んでもらえたのではないだろうか。

     そう思えるくらい、彼女は感激したのだ。

     早速彼女は誰を院長にするかを考え始めた。その白羽の矢が立ったのは、彼女の親友。サリー・マクブライド

    嬢だった。

     この結論は、私にはいささか驚きだった。彼女は確かに親切で物怖じしない性格だ。しかし特別孤児院に詳し

    いというわけでもないと思っていた。

     ジュディにそう言ったら、その通りだろうという返事が返ってきた。だが、マクブライド嬢はジュディが知る中で

    最も素晴らしい家庭で育っており、加えて彼女自身なかなかの情熱家である。この話をしたら難色を示すだろう

    が、引き受けてくれさえすればきっと成果をあげてくれるだろうと考えているとジュディは言った。

     そういうことであるのならば、私に反対するつもりはない。

     他のスタッフに関しても、能力がないと判断した者を解雇するかと相談したが、そこまでするのは煩雑なので、

    それは新院長に決めてもらえば良いだろうとのこと。ただし、老齢の主治医に関しては引退を勧めた方が良い

    のではないかということ。しかしジュディには医者の人脈がないため、私に選んでほしいということが決まった。

     活き活きと孤児院改造計画を話すジュディはとても微笑ましい。

     しかし……。

     もしも子供が生まれるのでなかったら、彼女は自分でやりたかったのではないだろうか。

     だが、彼女がジョン・グリアの院長になってしまたら私たちは離れて暮さなければならない。

     ジュディが妊娠中で良かった、と思ったことは彼女には秘密にしておこう。

   



















  
























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そして「続あしなが〜」に続くわけですが、この二人の子供がいつ生まれたのか、実はよくわかんないのですよ。
話が始まって一年くらい経ってから、いきなり登場したので。
で、赤ちゃんが登場して一ヶ月くらい経ったときがクリスマスで、その時にジュディがサリーに贈った子供の写真が一番気に入った。
とあって、その写真に写った赤ちゃんにはすでに前歯があるようなのです。
赤ちゃんの成長速度には個人差があるものですが、歯が生えているとなると、生後半年は経っているのではないか?と思いまして。
でもクリスマスの半年前、6月頃にはサリーがジュディのところに遊びに行っていますし、ジュディもジョン・グリアに来ている。
だからそれよりさらに前じゃないとおかしいな、ということになり……。
しかしこの夫婦、どうも5月半ばまで旅行していたみたいで、いくらなんでも子供が生まれるとわかっていて旅行には行かないだろうと。
「続」が始まるのが12月末。サリーはその時にペンデルトン家に遊びに行ったようです。
で、それから4月まではジャーヴィスとジュディの行動はわかりません。
だから、生まれたとしたらその前くらいかな……と。
そしたらジュディの体調が戻るのを待って旅行にも行けるだろうし。